英語の「シルバー」に高齢の意味はない!?

こんにちは。
英語特訓塾副塾長の橋本友美です。

日本では、
「高齢者の、高齢者のための」
という意味を表すときに、
「シルバー」という言葉を使います。

例えば、
シルバーシート、シルバーエイジ、
シルバー世代、シルバー人材センターなど
がありますね。

一方、英語のsilverは、
「銀、銀色」という意味にすぎず、
「高齢」の意味はもちろん、
ニュアンスすらありません。

したがって、
silver seat, silver peopleなどと
言っても通じないのです。

「シルバー」が高齢の意味を持つのは、
日本だけです。

「シルバーシート」の名称は、
1973年に旧国営鉄道が、
乗客サービス向上の一環として、
高齢者の優先席を設け、
その座席の色をシルバーにしたことに
由来します。

日本語では、味のあるベテランを
「いぶし銀」言ったり、
白髪のことを「銀髪」
と言ったりしますので、

日本語のもつ「銀」と
「年齢を重ねていること」のイメージが
合うのでしょうね。

ちなみに、
NHKのチコちゃんによれば、
工場に余っていた生地が
たまたま「シルバー」だった
ということでした。
余っていた生地が違う色だったら
別の名称になっていたかもしれませんね(笑)

英語では、「シルバーシート」は、
priority seat と言われます。

お年寄りだけでなく、身体の不自由な方、
小さなお子さんをつれたお母さん、お父さん
妊娠されている方への優先席ということで、
priority (優先)という言葉を使っています。

「シルバー世代」 は、
old/aged/elderly people,
the elderly, senior citizens
と言います。

ここでのシルバーは「高齢の」という意味なので、
「高齢」の部分は、oldの他に、agedやelderlyが使われます。
senior citizensという言い方もよくします。

英語では、高齢者を「シルバーの人たち」と
やんわり表現することはできないので、
注意してくださいね。

では、See you next time!!

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